朝妻一郎が考えたテーマは
“Keep Asking”
問い続けることで人は成長する。
問うことに大小は関係ない。
上も下もない。ふとした瞬間に、
”今”やらなければならないと思った。
1970年にリリースされた伝説の楽曲「質問」。
朝妻一郎プロデュースのもと、半世紀を経て、新たにリアレンジした3ヴァージョンをリリース!
第1弾は2022年8月8日リリース、オリジナル楽曲の世界観を現代のサウンドに置き換えた一朗「質問」。第2弾は8月15日リリース、戦争を知らない子供たちが純粋無垢に歌ったイチ「質問」。第3弾は8月22日リリース、過去にも現在にもいる若者に向けたエレクトロポップなichi「質問」。
作詞:寺⼭修司
作曲:⽥中未知
あなたは 幸せですか
友達を 思い出しますか
つぐみが 空を ⾶んでいる
あなたの故郷は どこですか
ロバは どこまで ⾏くのですか
⾵に吹かれて はるばると
タンポポの わた ⾶ぶ
明⽇は どこから 来るのですか
だれかに 愛されてますか
戦争は いつ終りますか
みんなで 歌を唄う⽇の
みどりの 広場は どこですか
空は どうして ⻘いのですか
どこか 遠くへ 旅に出て
⼈⽣の⽉曜⽇
あなたの祖国は 美しいですか
あなたは 幸せですか
友達を 思い出しますか
夜空の星をかぞえてる
あなたの平和は ほんものですか
ラララ...
1960年代はまさに、⾼度経済成⻑期として知られている。1964年の東京オリンピック、東海道新幹線が開通。エネルギー⾰命などなど。当時のトピックをあげたらきりがないほどである。
1965年11⽉から1970 年7⽉まで続いた「いざなぎ景気」と呼ばれる戦後最⻑の好景気の時代。
この「質問」という楽曲はちょうど、この「いざなぎ景気」が終わるタイミングでリリースされた作品である。
1970年は、3⽉から9⽉まで⽇本万国博覧会 EXPO'70(通称:⼤阪万博)開催され、当時の楽曲ヒットには「戦争を知らない⼦供たち」がありました。そして、よど号ハイジャック事件(3⽉)、作家三島由紀夫⽒の割腹⾃殺(11⽉)。70年代の⽇本は「団塊ジュニア」「ベビーブーム」「カラーテレビ」「オイルショック」など、教科書に出てくる出来事が多くありました。
今回、1970年にリリースされた「質問」を半世紀を経て、新たにリアレンジして、楽曲を制作しました。
原曲のイメージをそのままに、あの時代感を想い出せ、改めて考える機会を創れたら。
そんな思いで、当時の⼈たちに向けた楽曲、⼀朗「質問」。
そして、⼦供たちにも分かりやすく「質問」の歌詞を聴き取って、純粋に感じてもらうために制作した、イチ「質問」。
なんでもかんでも「質問」する⼦供たち。そんな⼦供たちに歌唱してもらいました。もう⼀つは、現代を逞しく⽣きるこれからの世代であるZ世代に向けた、ichi「質問」。
このまったく違ったアレンジの楽曲を3種類⽤意して、リリースすることにしました。
「質問」の歌詞にはいくつかの「質問」が投げかけられる構成になっています。
1970年代、80年代、90年代、2000年代、2010年代、そして、現在の2020年代。
⽣活様式は格段に進歩し、とても便利な世の中になりました。IT、DX、Web3、先進諸国はこのデジタル社会の中で⽣きています。華やかに⾒えるこの裏で、今もなお、戦争、犯罪、貧困、差別、環境問題など、苦しい現状は存在します。
グローバル化が進む中での、⾔語の違い、⽂化の違い、居住空間の違い、習慣の違い、肌の⾊、性別、あらゆるものが違う中で、⼈々はお互いの多様性を認め合い、共存共栄できるようになるのだろうか。
地球に住む⽣きるもの全てはどうなっていくのだろうか。少し壮⼤で⼤きなテーマの話になりましたが、⼀⼈ひとりがふとした瞬間に疑問に思ったことを「質問」し、⼀⼈ひとりがその「質問」の「答え」を考える時間を持って欲しい、そんな想いでこの楽曲をもう⼀度、作品として世に送り出そうと決意しました。⼈は単純であり、複雑です。考えることから、また始めてみませんか。